Homebrewを使って、Mac環境にJDK7,JDK8をインストールする
JBoss5をインストールして、稼働させることを目的としているのですが、まずはJDKのインストールが必要です。 僕のMac環境にJDKをインストールするところから始めます。
まずJBossを動かすためには、JRE(Java Runtime Environment)が動作する環境が必要となっています。 JBoss5以前のバージョンでは、JDK(Java Development Kit)環境が必須でした。 JSPファイルを実行環境で動的にコンパイルするためにはコンパイラが必要で、JREにはコンパイラが含まれていないからです。
JDKとJREの違いについては、こちらの記事が参考になります。 http://qiita.com/chkkchy/items/3a4594645b3aef7a98b7
JBoss AS 5はEclipse JDTというライブラリを含んでいるので、稼働中にJavaのコードをコンパイルすることができるようになりました。 だから、JDKがなくとも、JREがあれば稼働させることができるようになりました。 とはいえ、JDKにはJREが含まれているため、JDKを入れておけば安心とは思いますが。
JDKをインストールする
以下のサイトを参考にします。
http://davidcai.github.io/blog/posts/install-multiple-jdk-on-mac/
brew update brew tap caskroom/cask brew install brew-cask
brew tap
とは、公式以外のリポジトリをフォーミュラとしてHomebrewに追加するもので、brewのもとでinstall,uninstall,updateなどが行えます。
ちなみに、2016年11月現在、brew install brew-cask
を実行すると、以下のようなエラーが発生します。
Error: No available formula with the name "brew-cask" ==> Searching for similarly named formulae... Error: No similarly named formulae found. ==> Searching taps... This formula was found in a tap: homebrew/completions/brew-cask-completion To install it, run: brew install homebrew/completions/brew-cask-completion
コメントに従って、brew install homebrew/completions/brew-cask-completion
を実行すると、無事にcaskがインストールできました。
Stackoverflowの民がJava8をインストールする前にJava7をインストールせよ、と言っているそうなので、まずJava7をインストールします。
brew tap caskroom/versions brew cask info java7
brew cask info java7
の結果を見て、Java7がインストールされていない場合。
以下のコマンドで、Java7をインストールします。
brew cask install java7
次に、最新版のJava8をインストールします。
brew cask install java
/Library/Java/JavaVirtualMachines/jdk1.7.0_80.jdk/Contents/Home /Library/Java/JavaVirtualMachines/jdk1.8.0_112.jdk/Contents/Home/
次に、jEnvをインストールしておきましょう。 jEnvとは、Javaの環境設定を助けてくれるツールです。 http://www.jenv.be/
jEnv is a command line tool to help you forget how to set the JAVA_HOME environment variable
~/.bash_profileにjEnvの初期化設定を追記します。
# Init jenv if which jenv > /dev/null; then eval "$(jenv init -)"; fi
source ~/.bash_profile
で.bash_profileの情報を取り込んだ後、jEnvにJDKの情報を追加します。
jenv add /Library/Java/JavaVirtualMachines/jdk1.7.0_80.jdk/Contents/Home jenv add /Library/Java/JavaVirtualMachines/jdk1.8.0_112.jdk/Contents/Home/
登録されているJDKを確認します。
$ jenv versions * system (set by /Users/hoge/.jenv/version) 1.7 1.7.0.80 1.8 1.8.0.112 oracle64-1.7.0.80 oracle64-1.8.0.112
Java7をデフォルトのバージョンとしたい場合は、以下のコマンドを実行します。
jenv global oracle64-1.7.0.80
そのプロジェクトに限り、別のJDKのバージョンを適用したい場合。
jenv local oracle64-1.8.0.112
以上で、Javaの開発を行う環境が整いました。